――♪~♪~♪♪――



「あ…うるせ~」



いつの間にか俺は眠りに
おちて耳元で鳴り響く携帯を取り切るボタンを連打した



“ん…っ?冷夏?”



普段の俺にはありえないのに、俺は跳び起きて携帯の受信メールを開いた




《おはよ~ん☆起きてるかな?それともパチかな?》



「おはよう…って1時スギてるぞ……」



冷夏から昼スギにおはよう
メールが入ることなんてなかったから不審に思いながらも



冷夏のわざと明るくして入れてきているメールに感づき
返信をした




《おはよう!俺のことウザイって思っただろ?》



《なにが!?思ってないよ~だ!!》



《ば~か!!》




《バカはさとクンだよ!!》





本当は怖かったんだ



もう二度と冷夏からメールが
来なくなっちまうんじゃないか……って。




《うるせーよ!!》




たった一つの俺と冷夏の
繋がりのメール。




それが、どれだけ大切な
ことかを




また思い知らされた




冷夏と少しだけ、気まずくなった日々もあったが、


俺達はまた、何もなかったかのように



毎日朝方までメール交換の日々が始まった



《冷夏?今日は店?》



俺がそんなメールを送ったのは、冷夏と出会ってから2週間位が経った日だった



まだまだ、俺の心と同じように毎日が暑さでたまらないほどだったが



大嫌いな夏も、今の俺には心地良かった。