「嫌われちまったな…」


少し落ち着きを取り戻した俺は冷夏へメールを送った



≪初めはいい子だな、ってそう思っていたのに分らなくなっちゃった…≫



≪そうだよね、ごめんね…≫



≪なんだかごめんな…でもショックだったんだ…≫




そう素直に文章にして送った



ーー♪~♪♪~♪ーー



≪冷夏こそ、ごめんね≫



≪俺さ…みんなと同じなんだって思ったらすげーショックテでさ、あんな事言っちゃってた≫



≪同じじゃない…≫



そう冷夏からのメールを見た瞬間、俺は時間が止まっていた




“同じじゃない…?”




怖かった



この言葉だけを信じたくて、




俺はメールを送れず、そのメールだけを見つめていた





≪今日はごめんね…≫



続けて入ってきたメールに我に返り、返信ボタンを押した




≪仕事、頑張ってね!!≫



そう送ったその日、冷夏から返事がくる事はなかった