ウシロスガタ 【完】

「パチもうやめたの?」


「あ~、でねぇからなっ!!」


「最近はずっとパチ?」


「そうだな、暫くはニート気分味わおうかと」


「そっかっ!!」



パチンコ屋の前で2人立って話す俺達…


なんだか、周りの目が気になっていた



「冷夏、大丈夫なの?こんな所、客に見られたらマズイんじゃないの?」



「なんで??」


「いや、冷夏ファン多そうだからさ…」


「そんな事ないよ!!」


「いや、俺さ聞いたんだよね…」


「なにを?誰に?」


「だれからかは言えねぇ~けど、お前がNO1だって事をさ!!」



「そう……」



その時、冷夏の携帯が鳴り響き俺達の会話を邪魔した



「でねぇ~の??」


「あ、うん。メールだから大丈夫っ!!」



「メールか、見ればいいじゃん。」


少しキツイ言い方をした俺に冷夏はびっくりした様子で見た


「うん、ごめんね…」



そう言いながらポッケから携帯を取り出しすぐに携帯を閉じた



「男か?それとも客?」


「えっ??違うけど」



さっきのメールを思い出し、



俺は冷夏に冷たくあたった



「…ってかよ、さっき俺に間違えてメール送ってきたぞ!!気づいてねぇべ……」



俺がちっちゃぇ男だから、自分の心に止めておくことができずに吐き出した