「……っ!頭いてぇ~!!」

次の日、ベッドから起き上がると頭が割れそうに痛くて頭を抱えた



「やべっ!!俺、寝ちまったよ…」



俺は慌てて携帯を取り、
受信メールを確認した



――受信メール1件――


《ただいまぁ~☆
珍しく今日はメールないね》



「やべぇ~」



たった1件だけの冷夏からのメール。



いつも冷夏が店終わるまで起きて待っていたのに




“お疲れ様!家着いた?”のメールさえ入れてない。



それより、冷夏が店にいる時に1度も…。




俺はその頃、中西と冷夏の話しで盛り上がってたから



「はぁ~。やっちまったよ……」



頭痛がよけい酷くなり、
俺はまたベッドに潜りこんだ。


怪しまれたかな……


嫌われたかな……



最近の俺の脳の中はまるで
冷夏の為だけにあるように


冷夏の事だけ考え動き続けている




好きになって貰えなくてもいい。




俺は冷夏に嫌われる事の方が怖かったんだ




《おはよ、昨日さ中西と飲んでて早くに潰れて寝ちゃったんだ…》



そうメールを打ち、
ため息と共に送信した。



そして、しばらく送信画面を見つめて携帯を静かに閉じた




――♪~♪♪~♪――



メールを知らせる音楽が予想以上に早くて



俺は携帯に飛び付いた