――♪♪~♪~♪――


“んっ……?”



メールの音楽が流れた瞬間、俺はすぐメールを開いた。



《う~ん、タイプかぁ…冷夏はオーラがある人だな》



「えーっ!?送信中止ってなったはずなのに!」



俺はすぐに送信履歴を見た



「あれ?なんでだ?未送信になってんのにな…やべ~!感づかれてねぇよな……」



俺の疑問に答えた冷夏からのメールを見て俺はやたらドキドキしていた



「なんでだ?なんで入っちゃったんだろ……」



――♪♪~♪~♪――



《さとクンは?》




慌てて返信をする事を忘れてた俺は続けてきたメールに
戸惑いを隠せなかった。


―さとクンは?―



「ばか…。お前だよ……」


冷夏からのメールに返信出来ない俺がいつまでもいて



ただ時間だけが過ぎて行った……。




「はぁ~しかも、オーラのある男ってなんだよ……」





知りたかった……



冷夏のことを。



冷夏がどうやって育って来たのか、



誰と出会い別れて来たのか


冷夏の好きになる男を



冷夏の過去を



全てを知りたくて……。




聞ける事は全てメールで聞いていた



嘘かもしれない……



でも冷夏の言う事は信じられる気がするから。




もっと、もっと俺の中を冷夏で埋め尽くしたかった。