それから俺と冷夏は毎日、メールをした。



何故だか冷夏は俺のメールに付き合い朝方まで起きている。



かと言って毎日、出勤している訳でもない。



でも俺は冷夏と繋がりがもてる、誰も邪魔が入らないメールが出来る事が幸せだった



朝まで続くメールのやり取りが習慣になり、




俺が昼スギに起き、すぐ入れるメールの返信がくる度に



毎日、毎日……




“夢なんかじゃないんだ”


そう再確認していた。




再確認する事で、俺と冷夏が繋がってる事が幸せでたまらなかった。






《冷夏はどこの高校に行ってたの?》



《〇〇高校だけど…中退したよ!なんで??》




《いや、どこの高校だったのかな?ってだけ!》




《苗字はなんて言うの?》




《苗字?大野だけど…》




《大野冷夏か…☆》




《うん!そーだよ!!》




《なんか、ごめんな?色々聞いちゃって……》




《ううん!いいよ☆》




《冷夏はどんな人がタイプなの?》



――送信――



「あっ!やべっ!!俺ってば何を入れてんだよ!」


何も考えずにメールを作り、送信ボタンを押した俺は送信の文字に慌てながら、切るボタンを連打した。



――中止しました――



「うぉ~っ!あっぶねぇ~間に合った……」



“タイプなんて聞いちゃったらいかにもだよな”



少しホッとした自分がいながら、何て送ろうか迷っていた