「女か・・・・・・」
俺はスロットを打ちながら、昔の恋愛を思い出していた。
―3年前―
俺には愛した女がいた
でも、彼女は結婚していた
「割り切ってね・・・・・・」
そんな笑顔で言う、彼女の言葉に絶望しながらも、俺は彼女をとても愛していた。
「初めから叶わない恋なのよ・・・・・・」
そんな言葉を残し去って行った彼女は当時の俺よりも、大人の女性だった。
“愛してる……そう言ったじゃねぇかよ!“
“愛って、そんなに簡単に崩れるものなのかよ!″
俺の遅すぎた初恋は、涙と共に簡単に幕を閉じた。
“もう二度と、男が居る女とは付き合わないし、恋もしない・・・″
そう誓った3年前の俺。
男がいる女とは・・・・・・
なんて言いながらも、そもそも女を作る気にもならない。
「くそっ!出ねぇ〜!」
俺はスロットの台をおもいっきり殴った。