後ろではしゃぎまくる先輩と女達……


俺の横でアホ面こいて爆睡している中西……



“俺は何してんだか……”


そんな車の中で、
ただ、ひたすら運転に集中していた



“冷夏がいたらな……”



そんな思いが横切り、
昨日のメールのやり取りを思い出していた。




「おい、着いたぞ!」


キャーキャー車から下り、海へと走って行く先輩達と女達を横目で見ながら



俺は中西を起こしていた



「あ~!マヂねみぃ……」



「ねみぃ~!じゃねぇよ…俺のがねみぃ~から!!」


そう言いながら携帯を開きすぐにまた閉じた




“まだ寝てるよな……”




そう思いながら、運転席のシートを倒すと中西が跳び起きた




「なんだよ?いきなり!」



「お前は、なんで寝る体制なの?ほら行くぞ!!」



「いや、マヂ眠いんだよ、
少し寝かせろって……」



「いや…無理!お前寝たって言ったじゃねーかよ!」


「寝たけど、寝てねぇ~の!!」



「意味わかんねぇ、とりあえず行こうぜ!!」




「はいよ!分かったよ!」



俺は中西より先に車から下りて、みんながいる方に歩き始めた