時間……
それにいつも俺たちは引き離される。
この後も冷夏は店に行ってしまう。
俺は冷夏に気づかれないように、携帯を開き時間を見つめていた。
今すぐにでも、バイバイしなきゃ冷夏は遅刻する。
当の本人は、そんなことを忘れてしまっているかのように笑顔で歌に浸っている。
言わなきゃいけない……
でも、まだ一緒にいたい……
静かに携帯を閉じ、冷夏を見つめた。
俺の中の葛藤
「なぁ?」
「ん~?」
「なんでもない」
「なぁ~んだ、変なのぉ~!」
そう言いながら、俺に飛びつく冷夏を、なぜだか力いっぱい抱きしめられなかった。
「どしたぁ?」
「んっ……」
首を傾げながら、笑顔の冷夏を見て俺は息を呑んだ。
「大丈夫だよ?」
「何が??」
自分の腕についている時計を指差し、笑っていた。
「えっ?」
「今日はいつもより出勤時間を遅くして貰ってるから」
「あ、そうなんだ……」
突然、クスクスと笑い始める冷夏……
「なんだよ!」
「なんでもない~」
冷夏の唇が、俺の唇に触れて……
なぜだか、凄く苦しくなり、自分の胸に手をあてた。
それにいつも俺たちは引き離される。
この後も冷夏は店に行ってしまう。
俺は冷夏に気づかれないように、携帯を開き時間を見つめていた。
今すぐにでも、バイバイしなきゃ冷夏は遅刻する。
当の本人は、そんなことを忘れてしまっているかのように笑顔で歌に浸っている。
言わなきゃいけない……
でも、まだ一緒にいたい……
静かに携帯を閉じ、冷夏を見つめた。
俺の中の葛藤
「なぁ?」
「ん~?」
「なんでもない」
「なぁ~んだ、変なのぉ~!」
そう言いながら、俺に飛びつく冷夏を、なぜだか力いっぱい抱きしめられなかった。
「どしたぁ?」
「んっ……」
首を傾げながら、笑顔の冷夏を見て俺は息を呑んだ。
「大丈夫だよ?」
「何が??」
自分の腕についている時計を指差し、笑っていた。
「えっ?」
「今日はいつもより出勤時間を遅くして貰ってるから」
「あ、そうなんだ……」
突然、クスクスと笑い始める冷夏……
「なんだよ!」
「なんでもない~」
冷夏の唇が、俺の唇に触れて……
なぜだか、凄く苦しくなり、自分の胸に手をあてた。



