暫く、ベッドの上で窓から流れ込んでくる冷たい風を目を瞑り肌で感じていた。
少しずつ、外が明るくなったことを知らせる空は、雲がかかり
とても寂しそうに見え、それは今日の天気をもう確信させているかのようだった。
俺の横に無造作に置かれている携帯は、なんの音さえも奏でない……
それを開くと、いつもならメールマークが飛び込んでくるのに、今日は日付だけが俺の視界を支配していた。
「9月19日か……」
そう、冷夏と約束していた2人の大好きなアーティストのアルバムの発売まで後2日。
ーーーーーーーーーーーーーー
『もう少しでアルバムが出るよな?』
『あれ?いつだっけ?22日だっけ…』
『うわぁ〜最悪!ファン失格だろ?21日だよ!』
『そうだっけ?くっそー翔クンより先に手に入れてやるんだから!』
『俺はチャッカリ予約してんもん♪』
『うわぁ〜参りました!それはやってないな』
『じゃあさ、アルバム買ったら最初から最後まで聞いて良かった曲を言い合おうよ!』
『お前また俺の真似すんだろ?』
『してんのは翔クンだし!』
『しねーよ!じゃあさ「せーの」で言えばよくね?』
『そうだね♪』
ーーーーーーーーーーーーーー
「アルバムか……」
しっかり覚えている、まだ記憶に新しい冷夏との約束。
冷夏は覚えているだろうか?
きっと、そんなことなんて忘れているだろう。
もしかしたら、もう俺のことさえ記憶から消そうをしているかもしれないのに……
新規メール作成まで、手を動かしていた俺は、そのまま携帯を雑に閉め放り投げた。
少しずつ、外が明るくなったことを知らせる空は、雲がかかり
とても寂しそうに見え、それは今日の天気をもう確信させているかのようだった。
俺の横に無造作に置かれている携帯は、なんの音さえも奏でない……
それを開くと、いつもならメールマークが飛び込んでくるのに、今日は日付だけが俺の視界を支配していた。
「9月19日か……」
そう、冷夏と約束していた2人の大好きなアーティストのアルバムの発売まで後2日。
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『もう少しでアルバムが出るよな?』
『あれ?いつだっけ?22日だっけ…』
『うわぁ〜最悪!ファン失格だろ?21日だよ!』
『そうだっけ?くっそー翔クンより先に手に入れてやるんだから!』
『俺はチャッカリ予約してんもん♪』
『うわぁ〜参りました!それはやってないな』
『じゃあさ、アルバム買ったら最初から最後まで聞いて良かった曲を言い合おうよ!』
『お前また俺の真似すんだろ?』
『してんのは翔クンだし!』
『しねーよ!じゃあさ「せーの」で言えばよくね?』
『そうだね♪』
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「アルバムか……」
しっかり覚えている、まだ記憶に新しい冷夏との約束。
冷夏は覚えているだろうか?
きっと、そんなことなんて忘れているだろう。
もしかしたら、もう俺のことさえ記憶から消そうをしているかもしれないのに……
新規メール作成まで、手を動かしていた俺は、そのまま携帯を雑に閉め放り投げた。



