ウシロスガタ 【完】

「どーも」


席に着くと冷夏の友達が座って飲んでいて、



俺と同様「どーも」と一言だけ挨拶した。




「恵梨だよ」



その冷夏の言葉に、


よく話しに出てくる1番仲良しな子だと分かった。



さっきは外の暗さで分からなかったが、冷夏の顔が赤く染められているのが分かり



テーブルの上にいっぱいに置かれている、空いてるグラスの数が顔を赤く染めた理由を物語っていた。



そうとう二人で飲んだだろうと予想して、俺は深くため息をついた。





重たい空気が3人の時間を流れる……






目の前に座ってる冷夏は体を横に向け座り、下を向いて目をつぶっていた。




そうとうな量を飲んだのか



座りながらも少しだけ体が揺れている気がした。



「なんか話したら?」



重たい空気の中、口を開いたのは冷夏の友達の恵梨だった。