冷夏と出逢って、まだ2か月も経っていない。



なのになぜだろう?




もっと、もっと長くいた気がするんだ……



もっと前から冷夏を知っていたような……




耳から携帯を放し、画面を見るとメールマークが付いていた。




ランプの色で、そのメールが誰から送られてきたものかすぐに分かり、俺の眼からは自然に涙が零れた……。




「冷夏……っ」





愛しすぎてしまったんだ……



壊れてしまうほどに。




冷夏を愛しすぎた……




携帯を両手に持ちながら、メールを開く勇気さえなく、震えていた。




「どうして、もっと早く……」




そう言う俺の眼からはもう、涙が溢れるばかりだった。





ピンクの蛍が、綺麗に光り続けている……




俺の目の前で、



涙で滲みながらも、ちゃんとはっきり見える。





そのピンクの蛍が視界に入らないように、また電源を切った。