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“好きなもの同士の別れもあるんだよ、所詮人の気持ち…ずっとなんてないんだよ”



“ずっとなんてないんだよ……”




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そう、前に冷夏が送りつけてきた悲しい悲しいメール。




あの時の自分の姿を思い出すだけで、酷く胸が苦しくなる。





そんな冷夏が俺に言ってくれた“ずっと…”が何よりも嬉しくて、俺はそのメールを開き保護した。





《ありがとう、翔クン……》




その後、俺達はどっちの気持ちが大きいとか、そんな惚気のメールのやり取りを繰り返していた。





そして、いつも通り


朝を2人で迎えてから《おやすみ》メールをして携帯を閉じた。





夏がだんだん遠ざかっていくせいなのか……



俺の心の中の問題なのか……




この日は久しぶりに寝つきがよく、グッスリ眠ることができた。









だけど、俺の夢の中で現れた冷夏はやっぱり



悲しい顔をしていたんだ……。