《ごめん、冷夏だって辛いんだよな?俺って本当にショボイ男だな》


俺は、冷夏にメールを送っていた。


《俺、待つから……すぐになんて無理だよな?そんな事分かってるんだよ、分かってるんだけど不安なんだ。冷夏がいつか、俺の傍から消えちゃう気がして恐いんだ》




本当は、それが1番恐いんだ……



冷夏が俺の傍から離れてしまったら……




そんな事に毎日、不安に脅えている。




俺より、かっこいい奴も


優しい奴も



俺みたいに、ちっちゃい男なんかじゃなくて、



男らしい奴も……



きっと冷夏の周りにはありふれているだろう。




冷夏を信用してないんじゃなくて、自分に自信がない。



自分の送信したメールの内容の情けなさにため息をつきながら、携帯を握りメールがくるのを待っていた。





ーーー♪♪~♪~♪♪~♪ーーー



《翔クン?待ってなんて言わない、言えないよ…。でもね?今なら冷夏言えるんだ》



《ん?なにが…?》




冷夏のメールの受信にすぐ返し、高鳴る胸の鼓動を自分で嫌ってほど感じていた。




《翔クンのこと、ずっと好きでいるよ……》


《ずっと?》


《そう、ずっと…。ずっと好きでいられる☆》



《ありがとう、冷夏…。俺もずっと愛してる たとえお前と別れたとしても、俺は冷夏のこと冷めたり、嫌いになれないよ》



そうメールを打つ俺の手は震え、



冷夏の言葉に、少しだけ微笑み、携帯を両手で握りしめた。