ウシロスガタ 【完】

「やっぱり不思議チャンだな!!」



どう考えても、想像するだけでおかしい冷夏の行動が頭から離れず、笑いも止まらなかった。




「誰のせいだと思ってんのよ……」



「はっ!?俺のせいかよ」


真剣に呟く姿がまた俺の笑いをヒートアップさせていた。



「頭ん中が翔クンだらけだったの!!なんか文句ある?」



今まで生きて来た中で


これほどに……



何かに愛しいと感じた事はなかっただろう。



照れ臭そうに下を向き、



まるで手遊びしてる子供のように石をいじりながら、、


話す冷夏を見て……





言葉では言い尽くす事の気持ちになり、後ろから抱きしめた。




「ごめんね、翔クン……」



「ば〜か!離さねぇよ……」




そう言いながらも、俺は冷夏のぬくもりを感じながら



再び涙を流した



冷夏に気付かれないように……