ウシロスガタ 【完】

ただ、ただ


走った……


スピードを上げて俺は気が付いたら首都高に乗り



行き先も決めずアクセルを強く踏んだ。




回りの景色がとても早く過ぎ去っていく



時間が早く回ってるのかと思わせるくらいに。



何も考えたくない……



冷夏が俺の傍からいなくなってしまったのだから。



もう頭の中の全てを消し去ってしまいたい……



止まる事の出来ない俺は


ずっとアクセルを踏み続けた。



どうなったっていい……



いっその事、



俺も消して欲しい……。