ウシロスガタ 【完】



。。Dear*翔クン。。


今日はありがとう……。


いつもメールで一緒に迎える朝が幸せでたまらなかったのに、


翔クンの隣で朝を迎えられた事が凄く幸せだったよ。



今日はごめんね。



いきなり、あんな話しをされてびっくりしたよね?



冷夏を軽蔑した?

嫌いになっちゃったかな…。



でも今日、冷夏が翔クンに真実を告げた事に後悔はしていないんだ。



翔クンが冷夏に触れようとした時にね“汚れてる”そう思って、あの時拒否しちゃったの…。


なんだか純粋な翔クンを傷付ける気がして恐かったんだ。



翔クンが「冷夏の全てを知りたい」って言ってくれた時ね、本当は嬉しかったぁ…


だけど嫌われる事が何より恐くて……


翔クンが冷夏の傍からいなくなっちゃう事に脅えてたの。




翔クンを好きになってね、


ずっと忘れてた感情が動き出して…


正直戸惑った自分もいたんだ…。



体をもて遊ばれたあの日から、冷夏は“誰も愛さない”って決めていたの。