「家、着いた?」



「おう!着いたよ~冷夏はまだ店?」



「今、友達と帰ってるよ」


「そっか…お疲れ様♪」



「明日は仕事?」



「あ…俺ね、今仕事辞めたばかりでニートなんだ。」



「そうなの?じゃあ、ゆっくり寝れるね!」



「冷夏は?」



「……明日は昼間のバイトが入ってるから朝早いの。」



「じゃあ、早く寝なきゃだな…」




「うん!昼間とかメールなら見れるからメールして!」




「分かったよ!ごめんな?電話して…」




「全然~平気だよ!さとクンも早く寝てね!」




「おう!じゃあメールするわ
お疲れ様です!!」




「ありがとう…おやすみ」



「じゃあな…」




「バイバーイ!!」




――プープープー…――




通話時間…3分48秒。



冷夏との幸せなひとときがたったの4分近くで
終わった




俺はしばらく携帯電話を
見つめていた