「翔クン好きだよ……」
俺の後から冷夏のぬくもりを感じた。
凄く温かくて……
俺の冷え切ってた心がだんだん温かくなって行くのが分かり、
そのまま動けず、涙が零れ落ちた……
後から小さな体で俺を覆ってくれて、俺のハンドルを持つ手には冷夏の手が触れていた。
「情けねぇ……」
震えてる声を悟れないように、言葉ごと唾を飲み込んだ。
「翔クン……」
「んっ?」
「忘れてる!!」
「なにが??」
「クーラーの設定!!」
「あっ!やべっ、ごめん!!」
咄嗟に体が起き、俺はエアコンの設定のボタンに手を伸ばした。
“えっ……”
「冷夏っ……」
俺の手を自分の腰に回し、真っ正面からおもいっきり抱きついてきていた。
冷夏も震えていた……。
俺のTシャツに温かいものが、なん滴か零れ落ちていた。
俺たちはいつも、不安だったんだ。
幸せなことよりも、不安なことの方が多くて……
俺は冷夏を失う事、
冷夏は俺を失う事……
それだけに脅えていたんだ。
不思議だよな?
気持ち重なってんのにさ、
どうしてこんなにもお互いの不安を埋めてあげる事ができないのだろう。
同じ不安を抱いているのにな……
俺の後から冷夏のぬくもりを感じた。
凄く温かくて……
俺の冷え切ってた心がだんだん温かくなって行くのが分かり、
そのまま動けず、涙が零れ落ちた……
後から小さな体で俺を覆ってくれて、俺のハンドルを持つ手には冷夏の手が触れていた。
「情けねぇ……」
震えてる声を悟れないように、言葉ごと唾を飲み込んだ。
「翔クン……」
「んっ?」
「忘れてる!!」
「なにが??」
「クーラーの設定!!」
「あっ!やべっ、ごめん!!」
咄嗟に体が起き、俺はエアコンの設定のボタンに手を伸ばした。
“えっ……”
「冷夏っ……」
俺の手を自分の腰に回し、真っ正面からおもいっきり抱きついてきていた。
冷夏も震えていた……。
俺のTシャツに温かいものが、なん滴か零れ落ちていた。
俺たちはいつも、不安だったんだ。
幸せなことよりも、不安なことの方が多くて……
俺は冷夏を失う事、
冷夏は俺を失う事……
それだけに脅えていたんだ。
不思議だよな?
気持ち重なってんのにさ、
どうしてこんなにもお互いの不安を埋めてあげる事ができないのだろう。
同じ不安を抱いているのにな……



