ウシロスガタ 【完】

最近……


まだ昼間の暑さのせいか、


ただ、暑さを理由にしているせいか……



俺は冷夏と逢える時以外、自分の目的で外に出る事が少なくなっていた。



考えるのは冷夏の事ばかり。




時間を過ぎるのを、ただ部屋で1人待っていた。




俺が眠りに落ちるまで、
冷夏はいつだってメールで繋がっていてくれる……




お互いの寂しさを必死に埋め合いながら、




携帯を片手に冷夏を思う。



《後、もぅ少しで逢えるねっ☆》



《時計の時間をずらしちゃいたい位だよ》




冷夏を愛してる……。



“ずっと…”



そんな言葉がない事を否定した冷夏に



俺は教えてやりたいんだ…




俺の気持ちは“ずっと”冷夏へと向けられる事を……。