ウシロスガタ 【完】



現実でさえ、不安な俺は……



少しでも未来を描きたかった。



不思議なんだよ。



現実で辛くても、苦しくてもさ、




冷夏との未来を考えるだけで、救われていた。




いつか……




それを夢見る事が、幸せだったんだ。






夢って、そうゆ~もんだろ?






だけど、




未来を否定されたら、俺の小さな幸せも消されちまうんだよ。





そんな夢さも、




俺は見れないのだろうか……。