冷夏と逢えば逢うほど


一緒にいればいるほど……



俺の思いは心の容量を越え張り裂けそうだった。



さっきまでの幸せな時間が


まるで嘘だったかのように



俺は一人、部屋のベッドの上にいる。



この殺風景な部屋が俺を孤独にさせるのか…。



全開にしてる窓からかすかに聞こえる鈴虫の鳴き声がまた俺を突き落とす。




少しだけ夜の風が冷夏と出逢った頃より冷たくなった事に寂しさを感じた。




「冷夏か……」




今まさに名前にぴったりな状況にいるような、切ない気持ち…。




携帯の画面を見ながら、



冷夏のただいまメールを待っていた。