ウシロスガタ 【完】

「やべぇ…心臓壊れそう」


冷夏の唇が俺の唇に触れた瞬間、俺の心臓はとうとう壊れた。



こんなにもどうにかなっちまった俺の心臓なんて初めてだった。




「翔クンの心臓の音聞こえる……」



そんな風に誇らしい笑顔で話す冷夏の頭を撫でた。



「壊れてるだろ?」



「アハハハッ♪壊れてるね……」



笑いながら冷夏は俺の心臓に手を置きながら俺を見上げた。




「愛してる……」




そう言いながら俺は冷夏にKissをした……。




2人、愛を確かめ合うように



一生懸命、苦しみや悲しみ……




辛さを忘れるかのように




長い長いKissをした。




「時間だろ?」



「うん」



「よし!行って来い!!」


「うん……」




寂しそうな瞳で俺を見つめる冷夏から咄嗟に目を反らした。




「ほら!じゃあ後向いて!!」



不安な顔してる冷夏の肩をくるっと回した。