「客と連絡とってんの?」
「えっ……」
「会ったりしてんの?」
「それはしてないよ!」
「まぁ、俺がいつでも見てる訳じゃねぇーしな……」
「翔クン……」
冷夏が心痛んでる事なんてよく分かってる。
冷夏が苦しいのも分かってる。
俺にこんな事を言われて
どんだけ傷ついたか……
「でも仕事だから……」
そう“仕事”だから、
冷夏を信じなきゃいけない
だけど俺には、
そんな簡単に割り切れるほど、大きな器を持ち合わせてはいないんだ。
「仕事でも客は男だろ?」
俺は、これから先……
どれだけ冷夏を傷付け、
苦しめるのであろう――。
でもな、冷夏?
それほど愛しちまったんだ……。
冷夏が口を閉じて、
窓を眺めていた……
その横顔が切なく、
冷夏を呼ぶ事なんて出来やしなかった。
水商売の世界……。
俺には全く縁のない話しだと、あのテレビの中の世界に語りかけていた。
それでも、
冷夏と出会い……。
“騙されてもいい”
そう思った事も嘘じゃない
だけど……
冷夏の存在が大きくなるほど
あんな笑顔で他の男に
笑いかけないで欲しい……
あんなに楽しそうに話さないで欲しい。
本当は嫉妬で狂いそうで
不安で……
冷夏が俺の傍からいなくなる事に毎日脅えているんだ
「えっ……」
「会ったりしてんの?」
「それはしてないよ!」
「まぁ、俺がいつでも見てる訳じゃねぇーしな……」
「翔クン……」
冷夏が心痛んでる事なんてよく分かってる。
冷夏が苦しいのも分かってる。
俺にこんな事を言われて
どんだけ傷ついたか……
「でも仕事だから……」
そう“仕事”だから、
冷夏を信じなきゃいけない
だけど俺には、
そんな簡単に割り切れるほど、大きな器を持ち合わせてはいないんだ。
「仕事でも客は男だろ?」
俺は、これから先……
どれだけ冷夏を傷付け、
苦しめるのであろう――。
でもな、冷夏?
それほど愛しちまったんだ……。
冷夏が口を閉じて、
窓を眺めていた……
その横顔が切なく、
冷夏を呼ぶ事なんて出来やしなかった。
水商売の世界……。
俺には全く縁のない話しだと、あのテレビの中の世界に語りかけていた。
それでも、
冷夏と出会い……。
“騙されてもいい”
そう思った事も嘘じゃない
だけど……
冷夏の存在が大きくなるほど
あんな笑顔で他の男に
笑いかけないで欲しい……
あんなに楽しそうに話さないで欲しい。
本当は嫉妬で狂いそうで
不安で……
冷夏が俺の傍からいなくなる事に毎日脅えているんだ



