「なぁ……」
「うん?」
「なんで俺に電話番号教えた?みんなにそうなの?」
「違うよ!!でも分からない。翔クンに教えた自分も、メール返してる自分も分からなかった」
「もう、遅いよ。俺はどうしていいか分からないよ」
吸ってるタバコを灰皿に押し付けながら消えていく煙を見つめていた。
「ごめんね」
冷夏が謝る度に、俺の胸が苦しくなる。
「今まで、こーゆー事した事ある?」
タバコの煙と一緒に俺の声までが消えてなくなりそうだった。
「ないよ……でも」
「でもなに?」
「冷夏は、結婚してても恋はしていいと思う。
浮気とか不倫とかしていいって事じゃなくてだよ?
そうじゃないけど……
ずっと綺麗でいたい、女でいたいって思うのが本音、せっかく女として生まれてきたんだから」
そんな冷夏が放つ言葉に
なんか深い意味がありそうで
遠くを見つめる冷夏に俺の視線も重ねた。
「分からない事もないけど俺は怖いね、こうゆ~関係になるのが……」
やっと2人の思いが繋がったのに……
重なり合う事にさえ脅えていた
冷夏の視線が窓の方に向けられ、俺は冷夏から視線を反らした
「……なんか言えよ」
「冷夏も分からない、自分が」
「冷夏は旦那に悪いと思う?こうゆう風に会ったりして旦那に悪いって考えたりする?」
「……」
「難しいと思うんだよね、俺は……」
冷夏の言葉を聞くのが怖くて、俺はひたすら話し続けていた。
旦那の存在を打ち消すかのように……。
「うん?」
「なんで俺に電話番号教えた?みんなにそうなの?」
「違うよ!!でも分からない。翔クンに教えた自分も、メール返してる自分も分からなかった」
「もう、遅いよ。俺はどうしていいか分からないよ」
吸ってるタバコを灰皿に押し付けながら消えていく煙を見つめていた。
「ごめんね」
冷夏が謝る度に、俺の胸が苦しくなる。
「今まで、こーゆー事した事ある?」
タバコの煙と一緒に俺の声までが消えてなくなりそうだった。
「ないよ……でも」
「でもなに?」
「冷夏は、結婚してても恋はしていいと思う。
浮気とか不倫とかしていいって事じゃなくてだよ?
そうじゃないけど……
ずっと綺麗でいたい、女でいたいって思うのが本音、せっかく女として生まれてきたんだから」
そんな冷夏が放つ言葉に
なんか深い意味がありそうで
遠くを見つめる冷夏に俺の視線も重ねた。
「分からない事もないけど俺は怖いね、こうゆ~関係になるのが……」
やっと2人の思いが繋がったのに……
重なり合う事にさえ脅えていた
冷夏の視線が窓の方に向けられ、俺は冷夏から視線を反らした
「……なんか言えよ」
「冷夏も分からない、自分が」
「冷夏は旦那に悪いと思う?こうゆう風に会ったりして旦那に悪いって考えたりする?」
「……」
「難しいと思うんだよね、俺は……」
冷夏の言葉を聞くのが怖くて、俺はひたすら話し続けていた。
旦那の存在を打ち消すかのように……。



