――♪~♪♪~♪♪――


それから2時間後、



メールの音が静かな部屋に響き渡った――



それと同時に俺の心臓も早く動き始めた。




《もう出れるけど、何処に行けばいい?》


《じゃぁ、この前のコンビニの近くに着いたら連絡してよ》


《分かったよ》



俺は気持ちを落ち着かせ、深呼吸をしながら部屋を出て、駐車場へ向かった



冷夏に会える……



そう思うだけで、心臓が爆発しそうなくらい高鳴り



ハンドルを持つ手は、震えていた。



「俺、やべーな」



気持ちを落ち着かせる為に、車の中を流れる音楽を最大にした。




コンビニまで5分もかからない。



冷夏も同じくらいの距離だろう。


近付くに連れて、俺は胸が苦しくなり……



自分を落ち着かせるのに精いっぱいだった。




――♪♪~♪~♪♪――



着信音と共にコンビニの近くに車をとめ、


メールじゃない着信音が鳴り



俺は慌ててディスプレイを覗いた。



――冷夏――



今までにディスプレイに載った事のない名前が表示されている。



しばらく冷夏の文字を眺めながら通話ボタンを押した。