その日、
何もなかったかのように、
冷夏と一緒に朝を迎えてた
もう、何度目だろう。
《明るくなってきた!!》
《やべーな、寝るか!!》
そんなやり取りをしているのは……。
真実を知った俺は、
暗闇の中に迷い込んだりしたけど、
それでも、こうしてまた
冷夏と、また一緒に朝を迎えるまでのメール交換に幸せを感じていた。
“あと、12時間ちょっとで冷夏と会える”
そんな事思いながら、《おやすみ☆》のメールを送信していた。
《なんか、会うのが怖いんだ……》
俺が目覚めた時に入ってきてた冷夏の不安なメールに、ベッドの中で返信した。
《なんも怖くなんかないよ……》
そんなメールを送っている俺も、
本当はドキドキして、不安で全然、眠りになんてつけなかった。
《うん、なんかさ……》
そんな冷夏のメールが俺をまた、マイナス思考に落として行った。
“もしかして……本当は俺の事なんか”
“本気で会いたくないんじゃないか”
考えるとキリがなくて、
俺は冷夏にメールを送信した。
《そんなに、会いたくない?》
《大丈夫だよ!!》
《うん、分かった》
そう、俺だけが浮かれてるだけで、
今日、冷夏からどんな言葉を浴びさせられるのか、
そんなの分かるはずもなかった。
時間が経つに連れて
俺はどんどん不安になり、時間が早く過ぎる事だけを願っていた。