【亜梨朱】



「はぁ...はぁ...」


「着いた...。ごめんね走らせちゃって」


「いいけど...」



足、チョー痛い!!


下駄なんてもう一生履きたくない!!



「足、大丈夫?下駄って痛いでしょ?」


橘くんはそう言ってあたしの足を指差した。



気づいてたんだ...。



「大丈夫!へーきだよ」



ホントはものすごく痛い。


なんで走らせるの!?痛いのにー!


って思うのに...。