「とりあえず帰ろっか?」 「うん...」 もう教室にはあたしたちしかいなくて、外からは部活をやってる声が聞こえてくる。 あたしのクラスの靴箱に行くと、見たことがある人がいた。 ずっと、その人を見てるとあっちも気づいたっぽい。 「あ。亜梨朱ちゃん!!」 「悠也くん...久しぶりだね」 彼の名前は、日野悠也【ひの ゆうや】。 去年、委員会が同じで結構喋ったりしていた。 クラスは違ったけど...。