じー
って、見つめてもダメかな…?
って思ってたんだけど、目合っちゃったし…
よし!!!いってこよう!!!
「えっと、さっきはどうもありがとうございました」
え…
ぽかーんってしてない?
「あの、熊上君?」
「熊上って何で俺のみよじしってんの?」
「え、えっと…友達からきいて…」
あれ、また黙っちゃうの…
「それで、これ…」
「あ、ああ」
え、ちょ、どうしよぉ
「えっと、同じクラスなのでよろしくお願いしますそれじゃ」
よし、かえろう!!!
って思ってたのに…
手首を捕まれちゃってるのわなぜ!?
さわられてるとこだけ異常に熱いんだけど!!!
「お前の名前は?」
「え…」
「お前が俺の名前しってんのにお前は教えてくんねーの?」
あ、そっか、そういうことだよね…
なに期待しちゃってたんだろ
「あ、そ、そうですよね!!」
うん、そうだよね…
「石井莉穂って言います」
「莉穂か、よろしくな。あと敬語とかいらねえから」
え…?
「え、あ、はい」
「はい?」
う…
なんか、おこってなぁい?
あ、『うん』じゃなくて『はい』で返しちゃったからだ!!!
「う、うん」
「よし、じゃ、またな」
なんでだろう、このとき確かに寂しい気がしたんだ

