「あー、ながかったぁ」
「私は間に合うか心配で走ってた」笑
「ぎりぎりだったもん」笑
麻菜と話してると、後ろから声がした
「ギリギリって言うのは良かったんだけど
誰がその校章貸してくれたの?」
「愛浬にいわなかったっけ?」
「うん」
いってなかったんだ
「保健室であったイケメンさんにかりたの」
「「え」」
愛浬はまだしもなんで麻菜まで?
「莉穂さっき保健室で借りてきたっていってたじゃん!!!」
「あれぇ、そうだっけ?」
「「で、誰!!!」」
う…
怖いよ二人とも目が輝いてる…
「知らないの…でも靴のいろ青だし同学年」
「へぇ?あ、もしかしてさぁ?」
麻菜がゆびさしたさきにいたのわ
「王子じゃない?」
あの人が居た
「あ」
「やっぱりね~」
「うん…」
「ね、気になってるんじゃないの?」
顔すぐ思い出しちゃうけど…
「ふぅん?」
「え、愛浬?私なにも…」
「校章かえしてこればいいじゃない」
か…かえす…?
「ほら、いってきな!!!」
い、いってきな!?
背中おされたら行くしかないじゃんか…

