「貴方も、私を止めてくださったじゃないですか。
私はそばにいてもいいと、言ってくださった!
その言葉に私がどれだけ救われたか……貴方はわかっているはず。」
あの頃を思い出し溢れそうになる、溜め込んできた感情の波。
絶望と孤独の中で生きた私に、
希望も、家族も、愛情も
……全てをくれた。
「貴方がた家族には、心から感謝をしています。
たとえ恨まれても、憎まれても、嫌われても、呪われても……
私は貴方達に感謝しか返せない。
來叶のこと、原因は私にあります。
謝って済むことでもないし、そんなことで許されるわけでもないけど。
ごめんなさい。
本当に、申し訳ありませんでした。」

