総長からの「愛してる」





私は自分の家族について、來叶の両親に話したことは一度だってない。




調べたんだ、私を。



そして知ってしまったんだ。



汚い人生を歩いた、あの人のことを。




「今でもあの人は、変わらず生きているんですか。」



「君の母親のことを言うなら、今ではもっと悲惨だと言っておこう。


素人が継いだ会社は呆気なく廃れ、今では水商売に励んでいるよ。」



「………馬鹿な人。」



実の母親である、あの人のことを、お母さんと呼んでいた頃の記憶はない。



物心ついて以来、会ってもない、顔すら知らない女。



お父さんを捨て、それこそ財産目当てで金持ちの何十と歳が離れた、おじいさんのもとに嫁いだらしい。