会わせる顔がないのに……もう会うことすら許されないのに。
一度は「お父さん」と呼んだ相手でも。
むしろ、「お父さん」と呼ばせてくれたからこそ、会えない。
「申し訳ありません。
かなりの人見知りでして。」
「何を言っている。
君と私の仲だというのに、紹介しないというのは無いだろう。」
そんなに仲が良いのか…
そう思う半面、心には余裕がない。
怖い、嫌だ、怖い、嫌だ嫌だ……!!
「廉也くん、ご紹介願いたい。
先ほどのパーティでは堂々とした美しい女性だったと噂で持ちきりだ。」
少し皮肉を込めた言い方に、廉也が困ってしまったのがわかる。

