「君にはろくな紹介もしてなかったね。
息子の名は來叶というんだ。
あいつはパーティを嫌がるから、あまり来ることも無かったからね。」
廉也の表情は見えないけど、内心焦りが出ているだろう。
気付いたはず。
相手の息子が私の死別した彼で、未來の父親である 「彼」であることに。
私は丁度廉也の後ろにいて、相手からは見えない位置にいる。
といっても、人を完璧に隠せるわけがないから、気付かないことを願う。
「きっと君とはいい友人になれたと思うんだけどね。
……息子がもう死んでしまったなんて、まだ受け入れきれていないんだ。」

