コクリと頷けば、労わるように頭を撫でてくれる。
不思議と、廉也の小さな行為で癒されるんだ。
「ーーー廉也くん?」
唐突に聞こえた、男性の声。
どこかで聞いたことのある、落ち着くような大人の男性の声だ。
記憶を辿りながら、私の頭の中で警報音が鳴り響いている気がする。
思い出してはいけない、と。
でも、答えはすぐに出てしまった。
「何年ぶりだろうね?」
「何度かパーティではお見受けしましたが、話すのは1年半ぶりです。」
「そうだろうな。君はいつもすぐに帰ってしまうから。」
待って……
この声は……
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