《side 美愛》 全然知らない世界なのに……驚くほど怖さはない。 緊張はするけど、それが表に出ないのは、廉也が隣にいてくれるから。 一度も離れない手。 安心するんだ、すごく。 「………。」 「少し外に出るか?」 挨拶ばかりで、思ったよりも疲れが出ていたのか…… 廉也が私の顔を見て言った。 頷くと同時に、優しく笑ってくれる。 きゅん、と心がときめく。 「あー、やっぱ疲れんな。」 中庭っぽいところに出ると、廉也は解放されたように呟いた。 廉也も決して得意ではないんだよね。