総長からの「愛してる」




身代金……ってあれだよね。



お金に困ってる人が、お金持ちの家とかに子供の安全と引き換えに要求するお金のことだよね?




「え、違うの?」



私の驚きの声に、廉也は自嘲気味な笑顔を見せた。




「一般には知られねぇだろうな。
だが、この世界ではよくあることらしい。


同列の会社どうしが潰し合う。

そのネタとして、相手の家の子どもを拐って圧力をかけるんだ。」



俺を拐った目的もそうだった、そう言って廉也は顔を歪めた。



思い出したくないことなのに……どうして話すんだろう?




「その時に知っちまったんだ。


この世界の、どす黒くて汚い真実を知ったんだ。」