今までの廉也では考えられないほど、今すごく弱って見える。
青白い顔に、何か疲れたような表情。
お店で自分もスーツを買ってたけど……スタイルにはよく似合ってるのに、それが嬉しくなさそうな感じだ。
……そういえば、お店でも表情が強張ってた気がする。
「廉也様?」
車の運転手さんも (実際にいるんだね) 廉也の様子に気が付いたらしい。
「………悪い、俺の鞄の薬とってくれ。」
「え、薬?!」
死にそうな廉也の声に、慌てて廉也の鞄を引き寄せる。
中身は全然入ってないけど、だからこそ中にある薬の袋が異様に存在感を出している。

