昨日は角度で見えなかった。 今日の昼は制服に隠れてわからなかった。 そして、今の今まで夜の闇で認識できなかった。 その翼が、今はすごく輝いて見えた。 「どうする、美愛?」 迷う必要は決してなかった。 迷いなく私が選んだのは、光の道。 「私を救って、天瀬來叶。」 その瞬間、天瀬來叶は優しく笑ってくれた。 クールな彼の表情が崩れ、生まれたその笑顔は、私の心を持っていく。 その日、 私は彼に救われ、 かけがえのない初恋をした。