「お前を護衛してたのは、奏だ。
俺も奏も、何も聞かねぇ。
けど、辛かったり苦しかったりして、1人で泣くなんてするな!
絶対に俺が受け止めてやるから。」
美愛は安心したように、一瞬だけ力を抜き……再び力を入れる。
迷いを吹っ切れていねぇのか?
「でも……必要とされてない。
あそこは暖かいけど、私を受け入れてくれるのは、あなたと……奏だけ。」
「それの何が悪い。
俺らは出会ったばかりだ。
会ったばっかだってのに信じるなんて、誰にもできねぇよ。
それに、俺らなんかは、人の闇を見てきたからな。
人を信じるには時間がかかっちまう。

