「………話がある。」 「……話?」 俺の微妙な間の取り方に、美愛も真剣に返してくるが…… 忘れているらしい。 「土曜日のことだ。 美愛は忘れてるが、あの日は護衛を付けていた。」 ピクっ 「……あ……。」 目を見開いて俺を凝視したあと、美愛は慌てて立ち上がろうとする。 だが、俺の腕の中だ。 「逃がさねぇよ、美愛。」 「い、や………違うの……ごめん、違う!わざとじゃないの! 裏切るつもりなんて…!!」 パニックに陥る美愛。 俺は、腕を曲げて美愛を引き寄せた。 「なぜ、言わなかった。」