「……うん、おはよう。
いつもこの時間だよ。」
俺は美愛の思わぬ表情に驚く。
奏に向け、ふわりとした優しい笑顔を見せたのだ。
「美愛、こっちに来い。」
「え、もうHR始まる……」
「………。」
奏にそんな顔を見せたくない。
俺だけが知ってればいい。
独占欲が溢れて、止まらない。
「廉也……?」
連れてきたのは、誰もいない図書室だ。
「どうか……した?」
美愛は何もわかってない。
俺がこんなにも不安で、こんなにも好きで、こんなにも嫉妬深いことを。
「………?!」
俺だけの特権であるキスをすれば、今度こそ俺にしか見せない顔。

