《side 奏》
あいつは……ーー!!
廉に任され、隠れて尾行していた俺。
だけど、予想外の人物が現れ、戸惑いを隠せなかった。
美愛と、悠希という男の前に立った、その男の顔には見覚えがあった。
全国の暴走族の中でも、龍嵐と同じように十本指に数えられる族。
『鳳凰』 (ほうおう)
俺らの隣の地域にいる奴らで、
メンバーはチームの証である『炎の羽根』のリストバンドを付けるらしい。
だけど、例外があって……
幹部になると、チームマークである『炎の羽根』をどんなアクセサリーにしてもいいと聞いたことがある。
そして、あの男の左頬に描かれた、炎のような左翼。

