彼とお揃いに片方ずつ付けていたそれは、この街を出る時に置いて行った。
彼と私がバラバラになっても、ピアスまでバラバラにならなくていい。
「……わかんねぇっすよ……!!」
「理解できなくても、今は私達じゃない。あなた達が、炎の翼を背負っているんだよ。」
ごめんね……
これ以上、ここにいるのが耐えられず、私は悠を引っ張って歩き出す。
通り過ぎる私たちに、彼は一歩も動かなかった。
ただ変わらず悔しそうに拳を握りしめ、下を俯いた。
「ハルさん」
「なんだよ?」
「絶対に、迎えに行きますから。」
ーーーごめんね、晃 (あき) くん……

