「……悠は後悔してないの?」
「何をだよ。
あいつと親友になったことか?
お前と出会ったことか?
あんな場所に逃げてまで、お前を守ろうとしたことか?
後悔するわけ、ないだろ。
むしろ、その日々が今の俺を生かしてるんだよ。
家が嫌いなわけじゃない。
この先、今までの時間を代償に、俺が未来永劫あの家に縛られた時がきても……
俺は、あいつと出会ったこと、お前を好きになったことを後悔しない。」
こくん、と真面目に頷きながらも、
俺のさりげない「好き」に美愛は赤面している。
「大丈夫だ。
俺だけは何があっても、お前のそばにいるよ。」
いつの間にか着いていた家を見上げた。

