「此処が美愛の中学か。」
「まあ、至って普通の地元の公立中学。
残念ながら、学区が違って悠たちには会えなかったんだよね。」
俺たちの中学は、まだ先にある。
駅を境に区分けされた学区。
俺たちと美愛の中学は違った。
「中に入りたいけど……こんな所で時間を潰すのは勿体ないから、先に行こう?」
未來の迎えもあり、ここにいられるのはせいぜい4、5時間くらいだ。
行きたい場所も、時間の使い方も美愛が決めればいい。
「ねえ、私たちが過ごした場所を時間通りに順番に回ってもいいかな?」
「お前がそうしたいなら、すればいい。」
俺は、この街に来れただけで生き返るような気分だしな。

