「最初は、中学校にしない?」
「…中学校……?」
美愛とあいつが出会って、美愛が救われたのは高校の入学式のことだ。
正直、美愛の中学生活に良い思い出があるとは思えない。
「俺はいいけど……お前はいいのか?」
「……あの頃よりも、幸せなんだって実感したいの。
未來がいて、悠がいて……そして……」
一瞬だけ浮かんだ、哀しみの表情。
呟いた美愛の言葉は、続かなかった。
「ほら、行こう。」
「走るなよ!転ぶぞ。」
走り出した美愛を追いかけた俺は、大事な異変に気付き損ねた。
ーーーもうすでに俺らは、決して会ってはいけない彼奴らに気付かれていた。

