「可愛いんだから、普段から笑ってればいいのに…」
「それは普通男が言う言葉だろ。
これだから童顔は嫌なんだ。
俺は男だっつうの!」
もう、藤堂奏の顔に私への憎しみの感情はなかった。
それが、なぜか嬉しくて……
まるで本当の仲間として認められた気がして……
私はつい、余計な一言を言ってしまった。
「今度は、私の番だね。」
「は?……」
「私の親はね……ーーーーー」
言わなくていい過去の記憶を、
私は自ら彼に話した。
なぜ、言ってしまったのか…
彼なら、私を差別しないからとわかったからだろうか?
それとも、
彼と同じような過去だったから?

