「俺のこの能力はさ、親から学んだんだよね。」
自然な流れで話し出した、藤堂奏。
流れが自然すぎて、拒もうという意思は全く無かった。
むしろ、知りたい……そんな感情が湧いてくる。
野次馬とか、そういうものじゃなくて。
この人だから、私は聞かなくてはいけないんだと、そんな強制力。
「俺を産んだ両親は、人間として最低すぎたんだ。
俺の親の職業、なんだと思う?」
ちょっとしたイタズラっ子のような、表情をするけど、
その表情は強張っていて、瞳の奥には自分を守ろうとする怯え。
「………わからないけど、……そうね、学校の教師とか…?」
そんな顔をさせたくなくて、気付けば、どうでもいいはずなのに答えていた。

